幸運の植物・モンキーツリーの育て方
2022.02.01
モンキーツリーは室内でも育てることができる多肉植物です。 かなり大きくなりますが、幸せを呼ぶと言われ大事にしている人もたくさんいます。 モンキーツリーは多肉植物の中でも面白い形と名前の植物なので、名前を知らなくても見たことあるかもしれません。 今回はモンキーツリーの育て方を中心に解説します。
モンキーツリーは室内で育てられる多肉植物
常緑低木の多肉植物で、モンキーツリーの木の茎に触ると幸せになるという言い伝えがあります。
モンキーツリーはキク科の多肉植物で、茎に水分をため込んでいます。
そして、春先から春にかけて生長し、夏に休眠します。
休眠すると葉っぱが落ちますが、枯れていないので安心してください。
夏場は水を控えることに気を付けるだけで、室内の日当たりのいい所で管理すれば何年も生長する植物です。
水をたくさん夏場にあげてしまうと、吸い上げが鈍くなり根が腐ってしまうので気を付けてください。
夏を乗り切り秋になると葉っぱが出てくると、生長が始まります。
多肉植物の中では、モンキーツリーはあまり出回らないのでレア度が高い植物です。
モンキーツリーの名前の由来
「モンキーツリー」という名前の由来は明確な意味が見つかっていないようです。
なぜこのような名前がついたのか諸説あるようですが、一説には猿がよじ登ったような跡がついていることから、「モンキーツリー」と呼ばれるようになったのではないかと思われます。
また、モンキーツリーは見た目から観葉植物と間違われることもありますが、多肉植物で似たような植物もあるので、購入時はモンキーツリーかどうかチェックしましょう。
モンキーツリーの育て方
不思議な植物、モンキーツリーの育て方を解説します。
他の多肉植物と育て方は似ているので、いくつか多肉植物を育てたことがある人なら簡単かもしれません。
乾燥に強く湿気に弱い
春と秋は土が乾いたら、鉢から水が染み出すくらいしっかり水を与えてください。
モンキーツリーは多肉植物で強い湿気に弱い植物です。
土が濡れている状態が長く続くと根が腐ってしまいます。
モンキーツリーは乾燥に強いので、水やりの頻度は控え目にしてください。
水やりに注意する
モンキーツリーは7月と8月、9月の残暑が残る時期は休眠しているため、水の吸い上げは鈍るため水やりを控えてください。
夏は室内でも日陰で管理し、水やりは土が乾いてから数日経ってから水やりをしましょう。
他の植物のように土が乾いたらすぐに水をやるという方法を取ると、根っこが腐ってしまうので気を付けてください。
また冬は寒く生長が鈍りますので、ここでも水やりを控えましょう。
真冬は月に1回程度の水やりになります。
冬は表面上土が乾いていても、鉢の中には水が残っていることがあります。
はじめてモンキーツリーを育てる人で、水やりのタイミングが分からないなら、鉢を持ち上げてみるか、割りばしを土の中に入れて割りばしが濡れていなければ水をやるようにします。
この方法で水やりをすれば、モンキーツリーが根腐れすることがほとんどありません。
春と秋に肥料を与える
モンキーツリーには春と秋に肥料を与えてください。
どんな植物でも肥料がないと元気に育たなくなってしまうでしょう。
5月くらいに1回、9月に1回肥料を少量ずつやるか、夏以外の秋に薄い液体肥料を2週に1回のペースで水のかわりにやります。
肥料は種類も豊富ですが、初心者には万能な肥料がおすすめです。
「HB-101」を土に適量混ぜるだけで簡単に栄養豊富な土を作ることができます。
顆粒タイプと液体タイプがありますが、長くお付き合いする多肉植物ですから、顆粒タイプがいいでしょう。
液状タイプは即効性がありますが、顆粒タイプはじっくりといい土にしてくれます。
使用する土はサボテン用の土で大丈夫です。
土のブレンドが苦手人は、サボテン用の土と「HB-101」を使えば、モンキーツリーを育てることができるでしょう。
植え替え・差し替え
古い鉢から株を取り出し、土を崩して古い根を少しきりましょう。
古い土を少し落としてから新しい鉢に植え替えます。
土の底に網を置いてそのうえに軽石を敷いて土を入れます。
株を入れたら隙間に土を入れてたら植え替え、差し替え完了です。
普通の植物ならここで水やりをするとことですが、モンキーツリーをはじめ多肉植物によっては水やりをしない場合があります。
モンキーツリーは水やりをすると根腐れしてしまうので、植え替え後は水やりをしないでください。
挿し木
新芽の茎を10cm程切って、切り口を日陰で乾燥させたら土を入れた鉢に苗木を挿します。
土は乾燥しきらないようにしましょう。
挿し木が濡れた状態が長く続くと発根しないことがあるので気をつけてください。
挿し木をしてモンキーツリーを増やす時期は春になる4月~5月がおすすめです。
モンキーツリーの管理方法
多肉植物は他の植物と管理の仕方が違います。
モンキーツリーはよくある多肉植物の育て方と異なる方法があります。
夏以外は日当たりのいい窓際へ
春と秋は日光に当てて、明るい日陰で管理してください。
モンキーツリーの弱点は夏の暑さです。
夏の暑さで休眠するので夏はカーテンで遮光してあげてください。
休眠中は葉っぱが落ちますが、葉っぱが落ちるのは株の消耗を減らすための生理現象です。
冬は室内で育てる
モンキーツリーをはじめ多肉植物は寒さに弱いです。
耐寒温度は5度以下になると枯れてしまいます。
最低温度が10度以下になる前に室内に取り込んでください。
冬は室内の日当たりで管理をしましょう。
暖房をつけてあげて常に暖かい環境で管理してください。
室内は寒くても10度以上をキープし越冬させましょう。
害虫に特に気を付ける
モンキーツリーにとって天敵なのがコナカイガラムシです。
白い塊が葉っぱについていたらコナカイガラムシなのですぐに駆除しましょう。
スミチオン乳剤を散布するか数が少ないなら、ティッシュや歯ブラシで削ぎ落してください。
幼虫のうちなら薬剤が効きますが、成虫には薬剤が効かないので注意しましょう。
薬剤は1回使用しただけでは効果がないので、2週間おきに3回~4回散布する必要があります。
さらに、ハダニもモンキーツリーにとっては嫌な害虫です。
葉っぱの汁を吸い食害が出てしまうので、薬剤を散布して駆除しましょう。
モンキーツリーを育てる時注意すること
多肉植物の中でも存在感のあるモンキーツリーですが、育てていく上で気を付けてほしいことがあります。
モンキーツリーのような植物を育てる時は、どのようなことに注意したらいいのでしょうか。
できるだけ大きな家で育てるのが望ましい
モンキーツリーは多肉植物の中でも縦にも横にも大きくなります。
生長すると大きな鉢に植え替えることになりますから、狭い家だとモンキーツリーで場所をだいぶとってしまうでしょう。
モンキーツリーは室内で育てるのなら、広いリビングなどが育てるのに最適です。
ミニサイズでもそこそこ大きくなる
小さいサイズのモンキーツリーもありますが、それでもそこそこ大きくなる植物です。
室内で育てるにしても、やはりある程度場所が必要になります。
個体差によってはミニサイズと言いつつも、かなり大きくなってしまうので先にモンキーツリーを育てている人に、実物を見せてもらうとイメージが沸きやすいでしょう。
まとめ
モンキーツリーは幸せを呼ぶ植物としても、見た目でも人気のある植物です。
多肉植物の中でも、縦にグングン伸びていくので存在感がありオシャレな印象があります。
しかし、モンキーツリーは苦手な季節が多いので、モンキーツリーに合わせた育て方が必要です。