家庭菜園でも作れる!おいしい大根の育て方
2019.02.12
日本の食卓には欠かせない大根。特に冬は、おでんや鍋、煮物など、あったかいごはんには欠かせませんよね。そんな大根が、家庭菜園でも立派においしくできること、知っていましたか?今回は、家庭菜園で大根をおいしい育てるコツをご紹介します!今年の冬は、自家製のあま~い大根で決まりです。
大根の特徴って?
大根は、日本のあちこちで古くから栽培されてきた野菜のひとつです。その品種は、国内だけでも100を超えるといわれています。
家庭菜園では、涼しい気候を好むので、秋まきがおすすめです。育て方も、種をまいてからは株を動かすこともなくそれほど難しくはありません。
大根を育てる時期
3月上旬から6月下旬に種をまく春まきは、5月下旬から7月下旬くらいまで収穫ができます。また、8月中旬から10月上旬に種をまく秋まきは、10月中旬から12月中旬を収穫時期としています。
生育に向いた気温は17~20度で、特に生育初期は0~35度と、寒さに強い野菜です。家庭菜園の育て方としては、育てやすさからも秋まきがおすすめですが、品種によって適した時期がありますので、パッケージなどで確認してみてください。
大根を育てるコツ
家庭菜園でおいしい大根を育てるには、いくつかのコツがあります。さっそく見ていきましょう!
大根の種の選び方と植え付け
・日当たりと風通しの良い場所を選ぶ。
・地中に根を伸ばすので、太くてまっすぐな大根の育て方は種まき前の土づくりが重要なポイント。
・種をまく2週間~10日前までには元肥をまき、30~35cmの深さまでしっかりと耕す。
・大根の生長点は根の先端部分で、ここに障害物が触れると、根が分かれてしまうので、地中にある石や木片はすべてていねいに取り除く。
・固まった土もていねいに砕いて、ふかふかの土を作ってあげる。
以上が、家庭菜園で大根づくりが成功するかどうかのポイントとなります。
土づくりが終わったら幅60cm程度の畝を作り、株の間を30cmほどあけて1ヶ所に4~5粒をまき、その後軽く土をかぶせ、手で軽く押さえて土と種を密着させたらたっぷりと水をやりましょう。
水やりと追肥
・発芽するまでは乾かさないように、発芽後は、地表が乾いたらたっぷりと水をやる。
・気温が高い時期の水切れや、秋の長雨による過度の湿気にも注意が必要。
・追肥(作物の生育期間中に施す肥料をいう。)は、間引き後に。
・畝(うね 畑で作物を作るために(何本も間隔を空けて)細長く直線状に土を盛り上げた所のこと)と畝の間に溝を掘り、そこに肥料を入れたら土をかぶせる。
・また、間引きや追肥をした後は、必ず土寄せも行う。
大根の害虫対策
大根はアブラナ科の植物のため、虫がつきやすくなっています。種まき後すぐに防虫ネットをはりましょう。また、それらの虫が嫌うにおいを持った春菊などのキク科の野菜や、セリ科の人参をコンパニオンプランツとして近くに植えておくのも効果的です。
大根のお世話
まず、本葉2枚になったころに最初の間引きをします。葉の形が良いものを3つ選んでそれ以外は抜いていきます。ただし、引き抜くのではなくハサミを使用します。残した株の根を傷めてしまう可能性があるため、ハサミで地面際から株を切ってください。
本葉が5~6枚くらいになったら、2回目の間引きを行います。ここでは、葉の色がほかのものより濃く、また勢いがあるもの1株を残します。
ちなみに、2回目に間引いたものは葉も根もおいしくいただくことができます。
大根の収穫
品種によって大きさや長さが違うので、実際に1~2本抜いてサイズや状態を見てから収穫期を判断しましょう。ちなみに青首品種の場合、収穫時期になると地上に大きく飛び出してくるので、これが収穫時期の合図です。収穫の際は、茎の根元と首を持ってまっすぐ上に引き抜きます。
まとめ
大根は、鍋物からサラダ、漬物、おろして薬味にする……など、和食には欠かせない野菜です。それが家庭で栽培できると、メニューの幅も広がりそうですね。楽しく作って、美味しくいただきましょう。