花火のような花を咲かせるホワイトレースフラワーってどんな花?毒があるの?

花火のような花を咲かせるホワイトレースフラワーってどんな花?毒があるの?

2023.07.11

ホワイトレースフラワーは地中海に生息するセリカの植物です。本来は多年草ですが日本の夏の気候に対応するのが難しい為一年草として扱われています。名前の通りレースのような小さな花がまとまって、まるで打ち上げ花火のように咲く姿はとても可憐な印象を受けます。背丈が高く成長するので切り花としても人気があり、花壇などでも栽培できるので寄せ植えの場合は背丈を活かして後方に植え付けたり、単体で植え付けしたりしても素敵でお庭や花壇に華やぎを与えてくれます。そんなホワイトレースフラワーの育て方や噂の毒性などについてもご紹介します。

ホワイトレースフラワーの基本情報

ホワイトレースフラワーの基本情報

ホワイトレースフラワーの特徴

ホワイトレースフラワーはセリ科に属する植物でレースを連想させる姿からこの名が付けられました。学名はAmmi majus(アンミ・マユス)、別名ドクゼリモドキと言われ、原産地は地中海沿岸。今回ご紹介しているアンミ・マユスの他にアンミ・ビスナガ(別名イトバドクゼリモドキ)と言う品種もホワイトレースフラワーと呼ばれているようです。このふたつの品種の区別が難しいのですが葉が細く繊細な方がアンミ・ビスナガと言われています。
本来は多年草。日当たりを好み耐寒性は比較的強いとされていますが耐暑性は弱く、日本の夏の気候に対応するのが難しい為、日本では一年草として扱われています。草丈は50センチから1.5メートル以上ほどになり栽培環境などで変わってくるようです。背丈が高く成長する植物ですが、小さな花が集まって2センチぐらいの塊になり、それが一つの花のようになって広がって咲く為、圧迫感はあまり感じないのが特徴です。開花期は5~6月頃となります。

ホワイトレースフラワーの毒について

同じセリ科に属するドクゼリ(強い毒性がある)に花の形が似ている事から、別名「ドクゼリモドキ」と名付けられました。この為ホワイトレースに毒があると言われるようですが“モドキ”とあるように別の品種なのでホワイトレースに毒はありません
ただ、セロリなどにもある物質が葉や茎などの汁に含まれていて、それが肌に触れて日光に当たるとかぶれる原因となる事もあるようなので、かぶれやすい方は栽培時のお手入れ時などに、手袋などをして汁が肌につかない工夫をする事をお勧めします。

ホワイトレースフラワーの花言葉

ホワイトレースの花言葉にはその姿から連想される「感謝」「可憐な心」「細やかな愛」「繊細」などがあります。

ホワイトレースフラワーの育て方

ホワイトレースフラワーの育て方

植え付け時期

種まき時期として春3~4月、秋9~10月が適した時期となります。秋植えの場合、大きな株に成長します。寒冷地では春まきをお勧めします。苗を購入する場合は園芸店などで春の花が出回る頃によく見かけるようになるので、その頃に購入して植え付けて下さい。種をまくよりもお手軽です。発芽温度は15℃~20℃となります。気温が高いと発芽しにくい傾向にあるようです。

適した土に着いて

市販の培養土を用いるか自作の用土(赤玉や腐葉土)を用意して下さい。ホワイトレースフラーは水はけを好むので赤玉7、腐葉土3ぐらいの割合で用土を用意して下さい。

肥料について

培養土を用いた場合は肥料の心配はあまりありませんが、草花用の肥料を適量与えてください。肥料が多すぎると間延びの原因にもなるのであげ過ぎには注意して下さい。
肥料のあげ過ぎが心配な時は肥料とは違う植物活性剤のHB-101を使ってみるのもお勧めです。

天然植物活力液HB-101

植え付け方

種まきをした場合、発芽後本葉が5~6枚に育った頃に植え付けをします。直播の場合は株間が30~40センチぐらいになるように間引きながら育てて下さい。植え付ける時には根を痛めなように根鉢の崩れに気を付けて植え付けて下さい。植え付け後はたっぷり水を与えて下さい。

植え付け場所・起き場所

ホワイトレースフラワーは日当たりを好むので、日当たりの良い場所を選んで植え付けや鉢を置く場所を選ぶといいでしょう。一日中日が当たる場所が難しい時には、半日ほど日が当たる半日陰を選んであげて下さい。苦手な夏を乗り切り、冬越しをする場合は元々寒さには強いのですが、心配な時は霜よけ対策をお勧めします。

植え替えについて

ホワイトレースフラワーは移植を嫌う為、植え替えはあまりお勧めできませんが、植え替えをする場合は根を痛めないように根鉢の崩れに気を付けて植え替えて下さい。

水やりについて

鉢植えなら鉢底から水が流れ出るくらいまでたっぷり水を与えて下さい。水をあげすぎて根腐れを起こさないように土が乾いてきたらあげるようにしましょう。

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ホワイトレースフラワーの花の管理・植え替えなど

ホワイトレースフラワーの花の管理・植え替えなど

花の管理・剪定

ホワイトレースフラワーは背丈が高く育つ植物です。風などで倒れないように支柱を立てて管理してあげて下さい。また、咲いた花は摘み取るようにしましょう。背丈が高くなるので長めに切って切り花として楽しむ事が出来ます。切り花として楽しまない場合も、花ガラから2~3節の所で切り戻してあげて下さい。そうする事で次々に花を咲かせてくれます

夏場の管理について

ホワイトレースフラワーは寒さに強く暑さに弱い植物です。特に日本の蒸し暑さには弱い為、夏を越すのは難しいとされています。その為、夏場の管理としては風通しが良く夏場に暑くなり過ぎない場所を選んで管理をする事をお勧めします。鉢植えの場合は移動が楽ですが、直植えの場合は日よけなどをして暑さを和らげる工夫をしてあげて下さい。

増やし方

ホワイトレースフラワーは種を取って増やしていきます。古い種を使用すると発芽率が下がってしまう為、種まきにはその年にとった新しい種を使用しましょう

ホワイトレースフラワーの病害虫について

ホワイトレースフラワーの病害虫について

病気について

ホワイトレースフラワーは病気に強い部類入りますが、毎年同じ場所に植え付ける『連作』をすると立枯れ病になる事があるようなので、毎年植え付ける場合は場所を変えて植えつけてあげるようにしましょう。

害虫について

温かくなってくるとアブラムシやハダニの被害が出てきます。予防としては風通しの良い場所を選んで植え付けや鉢を移動させるなどして、発生した場合は早めに対処して下さい。

まとめ

繊細な白い花を咲かせるホワイトレースフラワーの育て方をご紹介しましたがいかがでしたか?秋に種をまいて育てると大株に育ち、その存在感から庭などをにぎわせてくれて楽しませてくれます。大株に育つのがちょっと…と言う場合は春に種をまいて育てると、小さめの株で楽しむことも出来ます。切り花としても人気があるので自分で育てて飾ればお得感もあり、育てる楽しさや飾る楽しさなどダブルで楽しむ事が出来るので、この機会に可憐なホワイトレースフラワーを育ててみてはいかがでしょうか。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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