鈴のような黄色い花を咲かせるトサミズキの特徴や育て方をご紹介

鈴のような黄色い花を咲かせるトサミズキの特徴や育て方をご紹介

2023.07.18

トサミズキは根元から数本の幹が広がるように伸びて扇形のように横に広がる形になり、3月から4月頃の春になると黄色い鈴のようなかわいい花が連なって咲きます。開花期には桜のように葉が出る前に花を咲かせ満開時には樹木を黄色に染めるその姿はとても綺麗で目を引きます。春を過ぎると葉が出始め春とは違った姿で楽しませてくれます。病気や害虫にも強く栽培もさほど難しくない為、初心者でも栽培を楽しむ事が出来る植物なので、春の楽しみとして育ててみるのもいいかもしれません。そんなトサミズキの育て方や特徴などをご紹介します。

トサミズキの基本情報

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トサミズキの特徴

トサミズキはマンサク科トサミズキ属に位置付けられています。3月から4月頃に花を咲かせる中木で花が咲いた後に葉が出始め夏には丸い形の葉を茂らせて冬には葉を落とす落葉樹です。2~4メートル程に成長するとされていて、原産は四国の高知県で自生している事が分かっています。トサミズキの花は1センチほどの黄色い小さな花が7~8個集まり鈴が連なるような形で下を向いて咲きます。樹形は株元から数本の幹が出て扇形のように広がり枝分かれしていきます。地植えはもちろん鉢植えでの管理もしやすく初心者でも育てやすい品種です。耐暑性は普通で耐寒性はあまり強くありません。寒い地域での地植えの管理は霜よけなどをして下さい。

トサミズキの花言葉

トサミズキの花言葉は「伝言」「清楚」「優雅」などです。早春に咲き、春の訪れを告げる事から「伝言」、花の姿から「清楚」「優雅」と付けられたようです。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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トサミズキの育て方について

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植え付け時期

トサミズキの植え付け時期は12月中旬から3月下旬頃の落葉期となりますが、自生地が南よりになる為、厳しい寒さになる地域ではその時期の植え付けは鉢植え地植えとも避けるようにしましょう。

植え付け場所・置き場所

日当たりの良い場所をお勧めします。半日陰の所でも大丈夫ですが強い西日が当たる所は避けた方が良く、できれば午前中の日当たりがいい場所などに植え付け、または鉢を置くようにして下さい。日陰では花つきや花の色が悪くなる傾向があります。寒さが厳しい地域で育てる場合は地植えを避けて鉢植えにすると冬場の管理がしやすくなります。トサミズキの枝は横に伸びる性質がある為、地植えにする場合はそのスペースを考えて植え付け場所を決める事をお勧めします。鉢植えの場合は樹高が高くなる性質なので転倒防止もかねて、大きめの鉢を使うようにしましょう。

適した土について

水はけと保水性の良い土や有機質に富んだ土を好みます。ある程度の粘土質の土でも大丈夫ですが、水はけが悪い場所は好まないので、パーライトやバーミキュライトなどを混ぜ込むなどして、水はけを良くして植え付けるようにして下さい。園芸店などで売られている花の培養土でも大丈夫ですが、用土を自作する場合は黒土に赤玉や腐葉土、桐生砂などをまぜた物を用意するといいでしょう。

肥料について

トサミズキは有機質に富んだ土を好むので、有機質肥料を与えるようにしましょう。開花後の5月頃射にお礼肥として与えて下さい。有機質肥料は園芸店などでたくさん売っていますが、あらゆる植物に使える植物活性剤のHB-101はちょっと元気がない時などに使う事が出来ます。こちらは天然素材で出来ていて、水で1000倍に薄めて土にかけるだけで防虫効果も期待できるのでお勧めです。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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植え付け方

植え付け時期に地植えにする場合は根鉢と同じぐらいの穴を掘り元肥を施して、根鉢の土を2割ほど落として植え付けます。根が張るまでは倒れやすいので、支柱で支えてあげると安心です。鉢植えの場合、根鉢の一回り大きな鉢を用意して植えつけるようにしましょう。植え付け後は地植え、鉢植えともたっぷり水を与えて下さい。

水やりについて

地植えの場合は水やりの心配はあまりありませんが、雨が少ないなど乾燥した日が続くような時には水やりをして下さい。鉢植えの場合は土が乾いていたらあげるようにして下さい。水をあげすぎると根腐れの原因にもなるのであげ過ぎに注意して下さい。

花の管理・剪定

トサミズキは花が咲いた後にその根元から新芽が出てくるので、花がらを取らないようにして自然に落ちるのを待ってください。剪定は花後(5月~6月頃)に行います。花芽が夏ごろに出来るので夏時期に剪定をしてしまうと花芽を切ってしまう事になり、翌年花が少なくなったり咲かなくなったりしてしまいます。遅くても夏前までには剪定を済ませましょう。込み入った枝や伸びすぎた枝を切るなどして、樹形を整えて下さい。鉢植えで育てている場合はあまり大きくなると倒れてしまう心配があるのでコンパクトにまとめるように剪定をするようにしましょう。

植え替えや時期について

植え付け時と同じ落葉期の極寒時期を避けて行います。鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので、2~3年に一度ぐらいのサイクルで植え替えをしてあげて下さい。鉢から株を取り出して根の周りの土を3割ほど取り除き、新しい土を使って植え替えて下さい。植え替え後はたっぷりと水やりをしましょう。

トサミズキの増やし方

トサミズキは挿し木や株分けや種まきで増やす事が出来ますが、挿し木で増やすのがおすすめです。やり方は花後に伸びて来た枝を6~7月頃に切り落として、長さ10センチぐらいにします。その枝の先端の葉を2~3枚残して一時間ぐらい水に挿します。その後、赤玉や鹿沼土や挿し木用の土に挿してください。あれば発根促進剤を下の切り口につけてから用土に挿すと発根しやすくなります。挿し木後は表土が乾いたら優しく水やりをして下さい。

病害虫について

病害虫について

病気について

枝が込み過ぎてくると葉の表面に粉がかかっているように見える、うどんこ病にかかる事があります。予防としては、枝や葉を剪定して風通しを良くしてあげる事が大切です。うどんこ病が発生した場合は、その葉を切り落として薬剤を撒くなどして他に広がらないようにして下さい。

害虫について

トサミズキは害虫の心配がほとんどありません。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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まとめ

早春に黄色いかわいい花を咲かせてくれるトサミズキは、丈夫で育てやすい植物です。地植えにすると株も大きくなり開花時期には見応えがありますが、寒さが厳しい地域や場所が取れない時には鉢植えにして楽しむ事が出来ます。根元から数本の幹が伸びて広がる先に花が咲くと綺麗なのですが、樹形が広がる性質があるのでちょっと場所を取り困る事もあると思います。そんな時は幹を数本残して他の幹を根元から切って整えるとスッキリとして垢抜けた印象にもなります。余談ですが、我が家の庭にある雪柳がモンスター状態になり、数本枝を残すように思い切って剪定したらお洒落な印象に生まれ変わりました。場所があるなら自然な形で、鉢植えや場所が限られている時にはちょっと手を加えてなど、この機会に色々なトサミズキを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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