実はとても育てやすい花!ガーベラのご紹介
2023.02.14
ガーベラという花を見たことがない、という方はいないほど、花屋でも一般的に見られる花です。まっすぐで長い茎に大きな花が咲く姿は、どこか高貴な雰囲気が漂います。高級な印象の強いガーベラですが、品種によっては丈夫で、地植えでも冬越しでき、初心者でも育てられる植物でもあります。この記事ではガーベラの育て方や花言葉をご紹介します。
ガーベラの基本情報
ガーベラはキク科ガーベラ属の多年草で、まっすぐに伸びた茎から5cmから10cm程度の花を咲かせます。年に2回、春と秋に開花を楽しめるのが特徴です。花色が赤・オレンジ・黄色・白・紫など豊富にあることから、切り花として花屋でも人気の花で、大輪のものから、3cmほどの小さな花まで種類が多岐にわたります。原産地が南アフリカの比較的乾燥した場所のため、過湿な環境を苦手としています。耐寒性は弱い方ですが、東京より西の地域では対策すれば冬越しも可能です。改良品種もたくさんあり、例えばガーデンガーベラ(宿根ガーベラ)は、耐寒性の部分でも改良されているため、地植えでも冬越しができるなど丈夫で、初心者でも育てやすくなっています。
ガーデンガーベラ(宿根ガーベラ)とは?
ガーデンガーベラは、普通のガーベラに比べて耐寒性、耐暑性に強くなるよう改良された品種です。寒さはマイナス5度までの耐寒性がありますので、東京より西の地域では地植えでも冬越しができるでしょう。病害虫にも強くなっているので、初心者でも失敗することなく栽培可能です。開花は3月頃から11月頃までと非常に長く、夏の暑さで数は少なくなったとしても途切れることなく咲き続けます。冬になると地上部分はほとんど成長が止まりますが、水やりを続けると春になったときに新芽が出て、再び花をつけるようになります。
ガーベラの種類
ガーベラには改良品種も合わせてたくさんの品種があります。前述したガーデンガーベラ(宿根ガーベラ)以外にも、花の咲き方によって大きく4つに分類される品種があります。
ひとえ咲き
花屋の店先などで最も一般的に見られる咲き方です。中心の花芯が花びらと同じ色のタイプと花びらより濃い色のタイプの2種類あります。
八重咲
中心までぎっしりと花びらが集中する咲き方をします。花芯の周りに小さい花びらが集まって咲く品種と、花芯が見えないほど花びらが充実する品種があります。
スパイダー咲き
針のような細い花びらが特徴の咲き方です。花火のような形状で、花びらの先がとがっています。
カール咲き
花びらがクルッと丸まったような形だったり、ねじれているように波打っていたりするのが特徴の咲き方です。スパイダー咲きの品種と合わせると、個性的な花束になります。
変わり咲き
ボールの形状に咲くものや、花芯が大きく肥大化したものなど、一見するとガーベラには見えないような咲き方をする品種もあります。
実は簡単!ガーベラの育て方
ガーベラは、花屋でも花が壊れないようビニール状のもので花が守られて販売されるなど、高級なイメージがありますが、栽培に関してはそこまで難しくはない植物です。品種を選べば、地植えで冬越しもできるので、栽培に不慣れな方でも毎年、ガーベラの花を楽しむことが可能なのです。
栽培場所と適温
ガーベラは温暖な気候を好み、栽培適温は10℃から20度の間です。日当たりの良い場所と風通しの良い場所を好みます。日当たりが悪いと花が咲かなくなったり、生育状況が悪くなったりしますので、地植えの場合は植える場所を見極めるようにしましょう。花やつぼみは雨に弱く、梅雨時期など長雨の際は花が腐りやすくなります。過湿にも弱いため、梅雨の時期に雨が当たりにくい場所を選ぶのが良いでしょう。
土と肥料について
ガーベラは開花時期が長いため、多くの肥料を必要とします。肥沃な土壌にするため、赤玉土:腐葉土:パーライトを5:3:2の割合で混ぜて土作りをしたら、元肥をしっかりいれて混ぜ込みましょう。肥料が足りなくなると花つきが悪くなります。開花期間中は、液体肥料を追肥として2週間に1度施すようにします。
種まきからも育てられる?植え付け時の注意点
ガーベラの種はタンポポに似た綿毛のついた種です。ガーベラの発芽適温は20℃から25℃で、ソメイヨシノが終わり、八重桜が咲き始めたころを目安に種まきをすると良いでしょう。ガーベラの種は傷みやすく、過湿に弱いため、水分を多く含む土に植えると種が腐ってしまいます。地植えにする場合でも、まずはポットに種をまいて苗にしたあと、花壇や鉢などに植え替えるのが成功のポイントです。ガーベラはたくさんの品種があり、地植えに向いているものと鉢植えに向いているものがありますので、品種を確認して適した植え付け場所に植えましょう。
水やり
水やりの基本は、土が乾いたらたっぷりと与えることです。ガーベラは過湿を嫌うので、地植えの場合、水やりはほとんど意識しなくても大丈夫です。夏など、晴天が続いて土が乾ききってしまう場合は適宜水やりをしましょう。
管理・夏と冬の越し方
ガーベラの管理は、花がらと古い葉をこまめに摘み取ることです。花がらを摘むことで次の花が上がってきますので、こまめにおこないましょう。夏越しのポイントは、鉢植えであれば風通しの良い、明るめの日陰に移動させることです。地植えで日光が当たりすぎる場合は、遮光ネットなどで少し日陰を作るのが良いでしょう。冬越しは、地植えの場合はマルチングをし、鉢植えの場合は軒下に移動するなど、霜の影響を受けないように対策することが重要です。冬は地上部分が枯れて無くなりますが根は生きているので、土が乾いたら水やりを忘れずおこないましょう。うまく冬を乗り切れたら、翌年の春にまた芽が出てきます。
病害虫について
ガーベラがかかる代表的な病害虫は、アブラムシ、うどんこ病、白絹病などがあげられます。どれも風通しの悪さや水はけの悪さが原因で起こりますので、まずは古い葉をこまめに取り除くこと、水やりに注意することで予防します。
色によって違う、ガーベラの花言葉
ガーベラの花言葉は「光に満ちた」「希望」「前進」です。この花言葉は、花の発色の良さはまっすぐ伸びた茎に上を向いた花が咲くその姿などから連想されてつけられています。その他にも、暖色系の色合いが、見る人を元気づける色であることが由来になっているとも言われています。ガーベラの花言葉は花色によっても違いがありますが、どれもポジティブな意味なので、贈り物の花束などで使う場合にも心配はいりません。色ごとの花言葉は以下のようになっています。
・ピンク:「崇高な愛」「思いやり」「感謝」
・赤:「いつも前向き」「燃える神秘の愛」「限りなき挑戦」
・黄色:「究極美」「究極愛」「親しみやすい」「優しさ」
・オレンジ:「我慢強さ」「冒険心」
・白:「希望」「律儀」「純潔」
・青:「神秘」
花を長持ちさせるために!HB-101
ガーベラは開花時期が長く、肥料を好む植物です。肥料が切れると花が咲かなくなるなどのトラブルが起きますので、開花期間中は定期的な追肥が必要となります。長い開花期間中に、手軽に施せるものとしてHB-101がおすすめです。HB-101は厳密には肥料ではありませんが、杉・松・オオバコ・桧などから抽出した天然の成分が土に働きかけることで、土壌の改良が進み、植物が活性化することで本来の力を発揮するよう作られた植物活性剤です。肥料ではないので、多少多めに施しても心配はありません。開花期間中に1000倍から1万倍に薄めたHB-101を水替わりにして、2週間ごとに施します。それだけで美しい花を期間中、途切れることなく楽しめるでしょう。
まとめ
この記事では、花屋に並ぶ主要な花のひとつであるガーベラについて解説しました。さまざまな品種が出ていて、品種によっては耐寒性や耐暑性が強化されていて、地植えでも丈夫に育つものもあります。例えば、ガーデンガーベラなどの品種を選べば、栽培に不慣れな初心者の方でも安心して育てられるのでおすすめです。開花期間も長いので、花壇などの彩りには最適な花と言えるでしょう。花色も豊富なガーベラを栽培してみませんか。