種類が豊富!シルバーリーフの育て方とおすすめの品種を紹介していきます
2023.03.14
彩り豊かな植物や庭園に欠かせない「シルバーリーフ」。今回は、葉を楽しむもの、花も楽しめるもの、シンボルツリーとして使える樹種など、おすすめのシルバーリーフを育て方とともに紹介します。
シルバーリーフとはどのような植物?
ここからはシルバーリーフとはどのような植物なのかについて解説していきます。
シルバーリーフとは?
シルバーリーフとは、植物に関する総称です。この総称は、葉が白っぽい、あるいは繊細な色素で覆われているために、白みがかった、あるいは灰のような色合いをしている植物を指しています。特に、葉の表面に白い綿毛がある「シルバーリーフ」は、淡雪が降り積もったような不思議な葉の形をしており、殺風景になりがちな冬の花壇を明るくしてくれます。
また、シルバーリーフの葉の質感はマットなものからモコモコとした光沢のあるものまで様々で、その繊細な形も庭や屋外に人目を引く効果をもたらします。深い緑から銀白色まで、さまざまな色と形があるシルバーリーフの庭は、コントラストとニュアンスの組み合わせが絶妙で、どんな屋外環境にも活力を与えてくれるでしょう。また、ユニークな品種もあり、色や質感が面白いので、庭を楽しく彩ってくれるでしょう。
シルバーリーフの種類について
草花だけでなく、シルバーリーフの木は庭のシンボルツリーになりえます。シルバーリーフの代表的な樹種は、オリーブとユーカリとなっています。常緑樹であるため、常に緑を楽しむことができるでしょう。
シルバーリーフ栽培の注意点
シルバーリーフの大半の種類は高温多湿に弱く、日当たりの良い場所でないと育ちません。そのため、栽培には日当たりと水はけのよい土壌が必要で、1日6~8時間以上、直射日光が当たる場所を探すのがポイントです。また、シルバーリーフは乾燥に強く、非常にローメンテナンスですが、根腐れを防ぐために水のやり過ぎに注意することが大切です。
おすすめのシルバーリーフをご紹介
ここではおすすめのシルバーリーフを紹介していきます。
シルバーレース
シルバーレースは、レース模様のように深く切れ込んだ葉が魅力的な、キク科の代表的な観賞植物です。自然界ではもろく見えることもありますが、丈夫で栽培も簡単なので、花壇や他の植物との組み合わせによく利用されます。
シルバーレースの育て方のポイントは、美しい姿を保つために日当たりの良い場所で育てることです。あなたのお庭に活気を与えてくれる、まさに注目の品種です。水はけのよい鉢と土で育てると、水のやりすぎや湿度による根腐れの心配がありません。
土は、ミネラル、養分、通気性のバランスがとれたものを選びましょう。また、肥料が配合された培養土の使用をお勧めします。また、有機堆肥や植え込み用ミックスを分割して使用することで、花壇苗に理想的な土壌を得ることができますので、覚えておいてください。
シロタエギク
シロタエギクはキク科の植物で、漢字で書くと「白妙菊」。別名は「ダスティミラー」。葉の形が似ているため、「シルバーレース」と間違えやすいですが、前者はタナセツム属、後者はセネシオ属になります。栽培のポイントは、耐寒性があり丈夫なことで、庭に丈夫な花を植えたい人にはおすすめです。
ただし、暗いところでは葉が緑色に変色することがあるので、シロタエギクの置き場所は光が当たる場所にするのがポイントです。また、高温多湿の環境では、生育にムレができたり、見栄えが悪くなったりするので注意が必要です。
ディコンドラシルバー
ディコンドラシルバーは生育旺盛で、グランドカバーに最適です。小さくて丸い葉がかわいらしく、長く垂れ下がるつるはハンギングプランツとしても楽しめます。ディコンドラには緑葉種と銀葉種があり、銀葉種として「シルバーフォールズ」などが人気を集めています。
銀葉のディコンドラの育て方のポイントは、ジメジメすると黒くなってしまうことです。葉が混み合ってきたら剪定し、乾燥に注意しましょう。また、美しい銀葉を保つためには、日当たりのよい場所で管理するのがよいでしょう。さらに、銀葉の成長を促進するために、肥料を加えた水はけのよい土に置くことをおすすめします。
カロケファルス
カロケファルスは、細い枝や葉が球状に密集する独特の習性からクッションブッシュとも呼ばれます。キク科に属する耐寒性常緑低木で、冬の植栽にシルバーリーフのアクセントを加えるのに最適です。丈夫な種類ですが、湿気の多い気候は苦手なので、直接雨が当たらないように軒先に植えるとよいでしょう。
カロケファルスは水はけの良い土を好むので、乾燥と湿潤が混在するような土にすることを念頭に置いてください。
ヒューケラ
花壇を彩るカラフルな葉っぱとして人気の高いヒューケラ。葉の色は、黄色、紫、赤、オレンジなど多彩で、目を楽しませてくれます。常緑樹で日陰でも育つので、丈夫なのも大きな魅力です。また、このヒューケラはカラフルな葉だけでなく、シックなシルバーリーフもおすすめで、花壇をエレガントに彩ってくれます。ヒューケラを植えるときは、住んでいる地域の気候を考慮することが大切です。ヒューケラは暑さに強いことが栽培のポイントですが、夏の直射日光は葉焼けを起こすので避けたほうがよいでしょう。また、水はけの悪いところでは、根腐れで枯れてしまうこともあります。最適に生育させるためには、水はけのよい土を選びましょう。
アサギソウ
アサギリソウ(朝霧草)は、柔らかな手触りと細かい銀色の葉が特徴です。盆栽や鉢植え、ロックガーデンの下草としてよく利用されます。夏から秋にかけてヨモギに似た小さな花を咲かせるが、観賞価値はほとんどなく、主に葉を楽しむための銀葉植物として利用されます。
育て方のポイントは乾燥に強く、湿った環境ではうまくいかないので、水のやり過ぎに注意します。元気に生育させるためには、庭やベランダ、サンルームなど、日当たりと風通しのよい場所で管理するとよいでしょう。環境を整える際には、日陰や風の強い場所は葉が傷む原因になるので避けたほうがよいでしょう。
モクビャッコウ
春から夏にかけては緑がかった葉色ですが、秋になると美しい銀色に変化します季節の移り変わりを感じることができる常緑低木です。葉は放射状に広がり、裏側には毛が生えていて、なかなかユニークです。丈夫で育てやすいので、ベテランから初心者まで、幅広い層の園芸家、造園家におすすめです。 モクビャッコウの育て方のポイントは、美しい葉色を保つために、日当たりのよい場所で管理することです。
また、乾燥には強く、過湿にすると根腐れしやすくなります。季節の美しさを保つためには、土が湿らないようにすることと、年に2回の剪定が大切です。
イタリカム
シルバーグレーの美しい細葉を持つイタリカム。キク科の多年草で、葉や花にカレーのような香りがあることから「カレープラント」とも呼ばれています。日当たりのよい場所が適していますが、日向と日陰のバランスも大切です。日当たりが良すぎると葉が焦げてしまい、日当たりが悪すぎると脚気になってしまいます。
また、イタリカムはかなり丈夫ですが、やはり地中海沿岸のハーブなので、生育期にはそれなりの水分が必要なことも覚えておきましょう。植え付けた土はできるだけ湿らせ、水をよく与えてください。そうすることで、乾燥を防ぎ、健康維持に必要な栄養素を供給することができます。また、根腐れを防ぐために年間を通して乾燥気味に管理し、耐寒性は高いですが霜の被害を受けないように気をつけましょう。
まとめ
シルバーリーフは庭の主役というだけでなく、鮮やかな色の花や草を引き立てる脇役でもあるのです。花の少ない冬、シルバーリーフは庭を明るくしてくれる頼もしい存在です。また、植栽にシルバーリーフを加えることで、庭におしゃれなアクセントを加えることができます。あなたもお気に入りのシルバーリーフで、お庭を彩ってみませんか?