サフランの育て方のコツをご紹介!めしべを収穫するタイミングとは?

2024.10.15

可憐に咲く姿と見事な紫色の花びら、深紅のめしべが特徴的なサフランは、園芸初心者でも育てやすい花と言えます。世界一高価なスパイスとしても名高く、スパイシーさの中に甘さも含んだ独特な香りはリラックス効果があるとされています。サフランは、適切な育て方をすることで球根がダメージを受けるリスクを防ぎ、毎年のように美しい花を楽しむことができるようになることが期待できます。 今回は、魅力的なサフランの育て方や球根の管理についてご紹介します。

世界で最も高価なスパイス「サフラン」の基本情報

地中海を原産地とするサフランは、アヤメ科サフラン属に属するクロッカスの一種です。深紅のめしべは世界一高価なスパイスとされ、その魅力的な香りと風味は金と同等の価値があるとされます。サフランの球根は7月頃になるとホームセンターなどで手に入りやすく、耐寒性は強いものの耐暑性はやや弱い傾向があります。
淡い紫色の花が咲く時期は、秋から冬にかけてです。球根を選ぶ時は、ずっしりと重いものを選ぶことがおすすめです。園芸初心者でも育てやすく、球根は3~5年植えっぱなしでも毎年のように花を咲かせてくれます。
サフランの花言葉は、「陽気」「愉快」「喜び」「歓喜」「節度の美」です。もともとは鎮静作用のある薬として活用されていたため、気分に関係する花言葉が生まれたとされています。「サフラン」とはアラビア語で黄色を意味し、かつてはサフランで染めた黄色の衣服を王族が代々着用していたという歴史があるそうです。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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サフランの育て方で大切なポイント

サフランは、育てやすい傾向がある花ですが、ある程度の手入れが必要になります。球根であるため、保管方法には注意が必要です。
ここでは、サフランの育て方の中で大切なポイントについて詳しく解説します。

生育環境

サフランは、日当たりが良い場所を好み、よく育ちます。庭植えでの育て方も鉢植えでの育て方も、日当たりと風通しが良い場所を選ぶことが重要です。日光不良になると花付きが悪くなります。夏場は日差しが強いため、午前中のみに日差しが当たる半日陰に鉢植えを移動させると良いでしょう。

土作りと植え付け

サフランは水はけが良い土を好む花です。鉢植えで育てる場合は、土に元肥が含まれている園芸用の培養土を使うことがおすすめです。一から土を作る育て方の場合は、赤玉土小粒、腐葉土、堆肥を6:3:1の割合で混ぜ合わせたものを使いましょう。
植え付けは、5〜6球ごとに5号鉢を用意します。鉢に植え付ける場合は、球根1〜2個分の深さで5〜10cmの間隔を開けます。地植えの場合は、球根2〜3個分の深さの穴を掘って植え付けを行いましょう。

水やり

もともと乾燥気味な環境を好むサフランですが、植え付け時や生育期である9〜10月にたっぷりと水やりを行う必要があります。特に生育期は水切れが起きないように、朝夕の2回、鉢底から水が出てくるほどあげましょう。
一方で、サフランは、多湿が苦手であるため水やりのし過ぎには注意が必要です。休眠期のため、初夏が近づく頃には乾燥気味な育て方で育てましょう。冬もサフランの成長がストップするため、必要以上に水やりをしなくてOKです。

肥料

サフランは、元肥以外に花が終わった後と生育期の2回追肥をする育て方を行う必要があります。緩効性肥料を適量、株下に施しましょう。追肥をすることで、翌年以降も見事なサフランの花を楽しめることが期待できます。
一方で、肥料の与えすぎは、サフランの球根が柔らかくなってしまう「軟腐病」に陥りやすくなる原因になるため、注意が必要です。肥料は、窒素よりもリンが多く入っているものを選ぶようにしましょう。

堀り上げ

4~5月頃になると、花を咲かせたサフランの草が枯れてくるため、堀り上げをする必要があります。堀り上げとは、大きくなった球根を鉢から掘り出す作業です。サフランの球根の堀り上げを行うことで、球根が腐っていないかどうかや球根の大きさに対して鉢が小さすぎないかどうかの確認をすることができます。
堀り上げた後の球根は、風通しが良い日陰に保管しましょう。サフランの球根は多湿が苦手であるため、吊るすなどして乾燥気味に保管することが大切です。

気を付けたい害虫

サフランは、ネダニという害虫が群がりやすい植物です。5~7月の梅雨時期に多く見られ、根を食べることでサフランを弱らせてしまうことがあります。ネダニは乾燥に弱いため、湿気が溜まりやすい梅雨前に、サフランの球根の堀り上げを行うことで被害に遭うことを防ぐことができます。
ネダニは目視することが難しいほどサイズが小さいため、堀り上げ後の球根はよく洗うようにすることが大切です。

植えっぱなしでOKなサフランにおすすめ!HB-101

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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サフランは、数年に1度掘り上げをする以外は、植えっぱなしにする育て方でも問題ない花です。一方で、サフランの花が終わった後と生育期には株下に肥料をまく必要があります。追肥としても元肥としてもおすすめなのが、株式会社フローラの「顆粒タイプHB-101」です。
HB-101を株下にまくことで色艶の良いサフランを咲かせることができるでしょう。HB-101の価格を表にまとめたので、ぜひ公式サイトもチェックしましょう!

植物の土づくり、土壌改良に「顆粒HB-101」
130g 1,000円
300g 2,000円
1㎏ 6,000円

めしべを収穫して料理に活用してみよう!


スパイスとして活用できるサフランのめしべは、収穫することができます。サフランの花が咲いた頃に、めしべを紙の上に落として収穫しましょう。咲いたばかりのサフランのめしべは、非常に柔らかく、指でつまむだけで潰れてしまうため、注意が必要です。
収穫しためしべは、日陰でよく乾燥させた後に清潔な瓶などで密閉し、保管します。サフランのめしべは、スパイスとしてサフランライスやブイヤベースといったメイン料理やデザート、紅茶の香りづけなどに利用できます。

まとめ

園芸初心者でも育てやすいサフランは、暑さには耐性がある一方で、寒さや湿気には弱い傾向があります。花を長く楽しむために、冬を無事に越すために堀り上げなど、適切な育て方と管理が大切です。
開花したサフランは、スパイシーで甘い良い香りを楽しむことができます。スパイスや香料として利用されてきたサフランですが、可憐で美しい花が魅力的な植物でもあります。庭や鉢で栽培し、秋から冬の開花時期に花を楽しみましょう。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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