夏の花でガーデニング!寄せ植えにおすすめの花20選
2019.06.18
ガーデニングのひとつのパターンである寄せ植えは、決まったスペースに数種類の植物を選び、デザインや色調などを考えて植え込み、個性的なリトルガーデンを造ることです。特にガーデニングをする上で、夏の植物は種類がたくさん流通していますので、バリエーションに富んだ寄せ植えを造れます。そんな夏の花を使ったガーデニングでの寄せ植えにおすすめしたい花を選んでみました。
寄せ植えする場所を決めよう
ガーデニングで寄せ植えにしたい夏の草花は多彩ですので、庭の花壇で構成しても良く、玄関やベランダなどの小スペースに飾りたい時は、プランターやテラコッタなど容器を使っておしゃれに作るのも良いでしょう。
容器には、素焼きの鉢、プラスチック鉢、陶製、プランター、テラコッタ、木製など色々ありますが、置く場所のスペースを考えましょう。ガーデニングのデザイン的には、高さのある容器と低い容器を組み合わせてみても面白いと思います。
まずは、庭に造りたいのであれば、どの場所に、どの様に寄せ植えを造るのか、容器で造る寄せ植えは何処に置くのかを決めます。観葉植物や多肉植物の寄せ植えは室内に置いても良いのですが、夏の花々の寄せ植えは日光を好みますので、日当たりが良く風通しも良い場所が夏のガーデニングでは基本となります。
寄せ植えする植物を選ぼう
寄せ植えする場所や容器が決まったら、ガーデニング用の植え込む植物(花苗)を決めましょう。
草花には、育つとボリューム感を作るもの、高く伸びるもの、地面を這うものなどそれぞれに特性がありますから、植え込んだ時の花々の色の配分とバランス感を思い描いて選びましょう。園芸店でどのような寄せ植えを造りたいのか相談してみても良いですよ。
寄せ植えの準備
ガーデニングで肝心なのが用土です。用土は水捌けの良いものにします。容器の底には底網か大粒の軽石を入れます。用土は、赤玉土小粒5:鹿沼土小粒2:腐葉土かピートモス3を混ぜ合わせて作ります。市販のガーデニング用培養土が手軽で良いのですが、培養土だけでは水捌けが心配ですので、2~3割程度鹿沼土の小粒を混ぜると水捌けの良い用土になります。
植え込みたい場所に苗をポットごと置いてみて、バランスや配色をみます。苗は少し間隔を空けて植え、生育した時に密にならない様にします。植物同士が混みあって風通しが悪くなり病害虫の発生に繋がるからです。
苗をポットから出してみて、底の方に細根が密になっていたら手で痛めない様にほぐして植えます。容器の内側の縁は水を受けやすい様に2~3cm空けておきます。植え込みが終ったら水をたっぷり与えます。
寄せ植えにおすすめ!夏の植物をご紹介
夏の暑いなかでも元気に育つ、寄せ植えにおすすめのガーデニング用植物を挙げてみました。寄せ植えの材料としては、常緑のコニファーやアイビーなどツル性の葉物などを組み合わせてみるのも方法です。
主な夏の寄せ植え用植物
品種名 | 基本情報 | |
アメリカンブルー | 多年草 ヒルガオ科エボルブルス属 開花期:5~10月 熱帯アフリカ原産で、初夏から秋10月末頃まで目の覚める様な鮮やかなブルーの花を次々と咲かせるガーデニングで良く利用されます。匍匐性ですので、容器の縁に植えると茎を下垂させて生育します。ガーデニング用のハンギングバスケットでも良いでしょう。 |
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ポーチュラカ | 一年草 スペリヒユ科ポーチュラカ属 開花期:5~10月 地面を這う様に生育する匍匐性で、丈夫で乾燥にも強いことからガーデニングに良く利用されます。花色も豊富で、葉と茎は多肉質で夏の暑さや乾燥にも強い特性がありますので夏の寄せ植えには適しています。日光をとても好み、朝に開いて夕方には萎みます。 |
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ペチュニア | 一年草 ナス科ツクバネアサガオ属 開花期:4~11月 花丈はあまり伸ばさず、株をこんもりとさせたり茎を枝垂れさせていっぱいの花を咲かせます。小輪、大輪、八重咲きと各種あり、赤,ピンク,青,紫,白,黄,複色と花色も豊富で育て安く寄せ植えにはもってこいで、夏のガーデニング向けです。 |
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センニチコウ(千日紅) | 一年草 ヒユ科センニチコウ属 開花期:5~11月 赤やピンク、紫、白の色は花ではなく花苞です。文字通り長い期間花穂をつけていることから付けられた名前です。長く茎を伸ばす性質から寄せ植えの中心部に植え付けてアクセント付けとします。ガーデニングで楽しんだ後にはドライフラワーにもなります。 |
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ニチニチソウ(日々草) | 一年草 キョウチクトウ科ニチニチソウ属 開花期:5~10月 暑い夏の時期に次々と花を咲かせることから付けられた名前です。花丈が少し伸びるものと、這うタイプのものもありますが、一般的には矮性種が多く、薄ピンク、赤、白、紫、複色の可愛らしい花と葉の色もきれいで、高気温や乾燥にも強く土質も選びませんので、夏の寄せ植えに欠かせない存在です。 |
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ベゴニア・センパフローレンス | 一年草 シュウカイドウ科ベゴニア属 南米原産で、センパフローレンスとは「絶えず花が咲く」という意味で夏のガーデニングには欠かせません。矮性ですが春から晩秋まで次々と花を咲かせ花壇植えなどの定番です。こんもりと株いっぱいに色とりどりの花を付けるので、夏の寄せ植えにはうってつけです。 |
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ウモウゲイトウ | 一年草 ヒユ科ケイトウ属 開花期:6~11月 一般にケイトウというと鶏のトサカに似た形状のものを指しますが、このウモウケイトウ(セロシア・プルモサ)は、夏の草花として人気の高い園芸品種で、草丈も20~30cm程とあまり高くなりません。花序が分岐して円錐形の可愛らしい花穂を付けます。夏の寄せ植えに好まれています。 |
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インパチェンス | 一年草 ツリフネソウ科ツリフネソウ属 開花期:5~10月 夏の花壇やコンテナ植えでガーデニングではお馴染みの存在です。生育が早く株がドーム状にこんもりとなり、次々と花を咲かせて初夏から晩秋まで楽しませてくれます。 |
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バーベナ | 一年草 クマツヅラ科クマツヅラ属 開花期:4~10月 別名「美女桜」「花手毬(はなてまり)」と呼ばれ、夏の暑い気温のなかでも旺盛に花を咲かせます。丈夫なため育て安く花壇や寄せ植えに多く利用されている夏のガーデニング向けです。同種で多年性の「宿根バーベナ」もあります。 |
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ジニア | 一年草 キク科ヒャクニチソウ属 開花期:5~11月 別名「百日草」や「長久草」と呼び名がある程、夏だけでなく長い期間その姿を楽しむことができます。小輪、中輪、大輪があり、花の形状も一重から八重咲き、カクタス咲、ポンポン咲など多彩です。草丈も1mほど茎を伸ばす種もありますので、寄せ植えの配置などを考えて植えると良いでしょう。 |
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コリウス | 一年草 シュウカイドウ科ベゴニア属 シソに似た葉を鑑賞する草花です。夏の花壇やコンテナの縁取りなどに利用されます。多彩な葉の模様や色が豊富で寄せ植えなどにはバリエーションを考えて植え込むと面白いですよ。 |
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サルビア | 一年草 シソ科サルビア属 開花期:6~11月 「緋衣草(ヒゴロモソウ)」の別名の通り、炎の様な赤い色の花を夏から秋にかけて鮮やかに咲かせます。緋色の他にも薄いピンク、紫、白、複色などの花色もありますので、寄せ植えには各色を植えても良いですね。同様な名が付いた「ブルーサルビア」がありますが、これは同じシソ科ですがセージの仲間です。 |
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マリーゴールド | 一年草 キク科タゲテス属 開花期:4~11月 名前の由来が”聖母マリアの黄金の花”。別名「孔雀草(くじゃくそう)」とお呼ばれるマリーゴールドは夏のガーデニングには欠かせない存在です。色も咲き方もバリエーションに飛んでおり、葉の油腺からは独特の香りを発します。分枝してこんもりとした姿になります。 |
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トレニア | 一年草 アゼトウガラシ科トレニア属 開花期:4~10月 別名「夏スミレ」と呼ばれ、その名の通り春のスミレに似た可愛らしい花を初夏から秋末頃まで咲かせます。ピンク、青、紫、黄、白の色があります。苗を植えて草丈が10cmほどになった時に先端から2節ほどの箇所から摘心しておくと花姿のバランスが良くなります。その後も適宜切り戻しをすると秋まで可憐な姿を楽しませてくれます。 |
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ペンタス | 低木 アカネ科クササンタンカ属 開花期:5~10月 夏の気温の高い時でも元気に生育します。本来は低木で草丈が30cm ~1.5mほどになるものもありますが、品種改良された種子から育てた矮性種が流通しています。赤、白、ピンク、紫色の星型をした可愛らしい花を密集させて咲かせます。咲き終わったら先端より2節の箇所で切り戻しをして草姿を整えておきます。 |
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ランタナ | 低木 クマツヅラ科シチヘンゲ属 開花期:5~10月 「七変化(シツヘンゲ)」の別名があり、花色を変化させる特性があります。夏でも生育が旺盛ですので、適宜切り戻しをする必要があります。園芸品種として矮性のものと匍匐性のものが花壇植えやコンテナなどのガーデニング向けの品種です。 |
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ゼラニューム | 多年草 フウロソウ科ペラルゴニウム属 開花期4~11月下旬 葉が発生させる独特の香りが虫などを寄せ付けない効果があるとされており、ガーデニングに適しています。半耐寒性ですが品種によっては冬を越せないものがあります。赤、ピンク、オレンジ、紫、複色などの花色と咲き方も変化のあるものが各種あります。湿気に弱く高温にも弱い性質ですので、夏には半日影の風通しが良い所に植えましょう。 |
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コニファー | コニファー:針葉樹 コニファーとは、常緑性の針葉樹を総称して呼称するもので、近来では様々な園芸用品種が流通しています。馴染みの深いものにゴールドクレストやモントレービャクシン、サイプレスなどがあり、樹姿も円錐形を始め、円くなるもの、枝を這わすものなどがあります。夏の寄せ植えに小型のコニファーを植えつけてアクセントとしても良いですね。 |
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アイビー | アイビー:ツル性 ウコギ科キヅタ属 学名は「ヘデラ」として流通している観葉植物の仲間です。耐暑性や耐寒性もあり、春夏秋冬楽しめる非常に丈夫な草花です。他の植物に絡まったり、匍匐してツルを伸ばしたりして生育します。ガーデニング用のハンギングバスケットで下垂させたり、寄せ植えでは鉢の縁にアクセントとして植え込んだりします。 |
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多肉植物 | 多肉植物は、葉や茎に水を蓄えておくことの出来るCAM植物と言われる植物です。通常の植物とは反対の光合成を行います。元々熱帯地域の砂漠地帯が原産のため乾燥に強いです。個性ある種々な品種を寄せ植えとして室内にも置いて鑑賞できます。日光を好みますので、窓際などの明るく風通しが良い場所に置きましょう。多湿を嫌うため、水やりには注意が必要です。 |
寄せ植えをする際の注意点
水やり
ガーデニングでの水の与え方で注意が必要な点は、用土が乾いていたらたっぷりとポットの底から水が出るまで与えて下さい。また性質の違う植物を植え込む訳ですから、なかには水分過多を嫌う種類もあります。植える前にそれぞれの特性を確認しておきましょう。真夏の気温の高い時期は朝夕の涼しい時間帯に与えます。日中の水やりは水は温水になってしまい、水滴がレンズの役目となって葉焼けなどをおこし弱らせてしまいます。
肥料
コンテナやポットなどの寄せ植えは、肥料焼けによる根腐れを防ぐために花が終わる秋まで液体肥料を2週間ごとに水やりと同時に与えることをおすすめします。花壇では植えつける前に緩効性の有機質肥料を用土に混ぜ込んでおき、1ヶ月に1度施肥すると良いでしょう。
花柄摘み(ピンチ)
生育して混み合っていたり徒長してしまった葉や茎、咲き終わった花、枯れ葉は寄せ植えの美観を損ねたりしますので適宜取り除きましょう。風通しを良くし病害虫の発生の予防にもなります。また、花後は種子を生成しますので株を弱らせてしまいますし、放置すると腐ることもあって病害の原因にもなりますので、ガーデニングでは大切な作業です。
ガーデニングの際におすすめ・植物活力剤顆粒HB-101
寄せ植えはガーデニング初心者でも簡単に出来るので、私も季節の草花を選んで寄せ植えを行っています。
寄せ植えで最も大切なものの1つが土なので、植物活力剤である顆粒HB-101を植物に合わせて調節しながら土に混ぜ込んでいます。
顆粒HB-101は、杉や檜(ヒノキ)、松、オオバコなどから抽出したエキス成分により植物の活性化を促す活力剤です。植物の栄養素に欠かせない微量要素も含んでいるので植物の成長や土壌微生物の活性化を促すとされています。
活力剤を使用する事で、草花を長く楽しめるようになりましたし、色や葉の色も鮮やかになりました。
土に混ぜ込む事で、メンテナンスが少なく栄養を与える事が出来るのでおすすめです。
ぜひガーデニングで寄せ植えを行う際には、植物活力剤HB-101を試してみてください。
まとめ
夏の暑い時期、お好きな花々で造った寄せ植えは、小さなスペースでも鑑賞することができるガーデニングの楽しみ方のひとつです。参考に夏の寄せ植えにおすすめの植物をご紹介しましたが、植物にはそれぞれの特性があります。植え込む前にどんな組み合わせが良いか、相性や配色はどうかなどを考慮してみると良いでしょう。市販の苗には必ず育て方のタグがついていますので、確認してから購入し、ぜひこの夏はガーデニングで寄せ植えを楽しんでみてください。