イチゴの実がつかない・甘くならないのはなぜ?失敗を防ぐための育て方とケア方法

2025.10.21

家庭菜園で人気のイチゴですが、育てているうちに「花は咲くのに実がつかない」「せっかく実っても甘くならない」と悩んだことはありませんか。 イチゴは見た目以上にデリケートな植物で、土の状態や水やり、肥料のタイミングなどちょっとした環境の違いで収穫に大きな差が出ます。 この記事では、イチゴの実がつかない、甘くならない原因と、それぞれの改善方法をわかりやすく解説します。家庭菜園で甘くて美味しいイチゴを収穫したい方は、ぜひ参考にしてください。

イチゴの花や実がつかないのはなぜ?原因と改善方法

イチゴの花は咲くのに実がつかないときは、栽培方法や株の管理に原因があるかもしれません。

イチゴの実がつかない主な原因
• 土の乾燥:イチゴは乾燥を嫌う植物です。土が乾きすぎると花や実がつきにくくなります。
• 脇芽の管理不足:脇芽の管理を怠ると花芽が適切に育たず、花数が減ることがあります。
• 受粉不足:家庭菜園の虫媒受粉は難しいので、人工授粉が必要になります。
• 品種に適した時期に植えていない:イチゴには品種により厳しい花芽分化条件のあるものがあります。適切な時期に育てましょう。

それぞれの原因について詳しく解説していきます。

花や実が付かない原因その1 土の乾燥

土が乾燥している状態が続くとイチゴは根から十分な水分を吸えず、花が落ちたり実が育たなかったりします。特に夏場は注意が必要です。

改善方法

夏場や乾燥時は一日二回(朝・夕)の水やりを行いましょう。
土を触ってサラサラとしているときはたっぷりと水を与えると良いでしょう。
表土が乾きやすい場合は敷き藁やマルチングで水分を保持できるようにします。
園芸用品店やホームセンターで購入できますよ。
プランター栽培の場合はどのくらい水やりをすればいいか迷いますよね。
目安は底から水が流れる程度にたっぷり与えること。プランターは自然と水が排出されるつくりになっていますので、多いかなと思う程度あげるといいでしょう。

花や実が付かない原因その2 脇芽の管理が不十分

脇芽とは葉の付け根付近から伸びてくる芽のことです。
脇芽には葉や花芽を増やす役割がありますが、適切に管理しないと実の数が減ってしまったり、実が小さくなるリスクがあります。

改善方法

花芽を充実させるために脇芽は適度に摘み取りましょう。
脇芽をすべてそのままにしていると花芽が増えすぎて、実が小さくなってしまいます。
逆に脇芽を増やし過ぎると、株の栄養が分散してしまいます。
摘み取る目安は2番花以降の小さいもの、生育の悪い花です。

花や実が付かない原因その3 受粉不足

イチゴは自家受粉が可能ですが、風や虫が少ないと受粉がうまくいきません。結果として実が小さくなったり、変形したりしてしまいます。
特にプランターで育てていると、風の通りが悪く受粉しにくくなります。

改善方法

自然な受粉が難しい場合には、開花時に綿棒や筆で花粉を移す人工授粉を行いましょう。
プランターが移動できるのであれば、風通しを良くして自然受粉を助けてあげるのもいいです。
屋外栽培では虫を呼びやすい環境を整えるのも有効ですね。

人工授粉の方法は以下で解説します。

筆や綿棒などで雄しべの花粉をとり、雌しべにつけてあげるだけです。
イチゴは自家受粉できる植物なので同じ花の花粉をつけても大丈夫です。
コツは花の中心にあるたくさんある雌しべにムラなく花粉をつけること。
イチゴはこの雌しべが集まって1つの実になります。
うまく受粉できていない雌しべがあると、種や実が育たず、いびつな形の実になってしまいます。

花や実がつかない原因その4 品種による違い

意外と見落とされやすいのが、品種ごとの特性です。
花芽の分化条件に温度と日光の条件がありますが、一季なり品種(春に一度だけ収穫できるタイプ)は、特に花芽分化の条件が整わないと実がつきません。
逆に四季なり品種は17~20℃の低温と短日条件で花芽が分化するので夏以外は花が付きます。

対策方法

一季なり品種は低温・短日条件で花芽が分化するため、植え付け時期栽培環境を調整しましょう。
おすすめの植え付け時期は秋の9~10月です。
この時期に植え付けると翌年の春に収穫できるようになります。
適度な日当たりと風通しの良い場所に植え付けましょう。

四季なり品種は真夏の高温期を避け、春の3~4月や秋の10~11月に植え付けます。
春植えは6~10月ごろに、秋植えは翌年の5~10月ごろに継続して収穫できます。
苗の購入時に「栽培環境に合った品種か」を確認するようにしましょう。

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イチゴが実っても甘くならないのはなぜ?

せっかく実ができても「酸っぱい」「甘みが少ない」と感じるととても残念な気持ちになりますよね。
イチゴが甘くならない原因は栄養と環境にあります。

• 肥料不足
• 日照不足
• 水のやりすぎ

肥料不足について

肥料は成分のバランスに注意しましょう。窒素肥料が多いと葉が茂るばかりで糖分を果実に蓄えられません。カリウムやリン酸を意識して与えることで実が充実して甘みが増します。

日照不足について

イチゴは光合成をおこない、できた糖分を果実に蓄えます。ベランダや日陰で育てると光量が足りず、どうしても酸味が強くなってしまいます。
日当たりの良い場所を選んで育てましょう。

水分過多について

イチゴの実の90%は水分です。水分が多すぎると糖度が下がり、甘みが減ってしまいます。
ある程度実がついてきたら、水分量を減らして調整してあげるといいでしょう。

植物活力剤でイチゴを元気に育てる

「水やり・肥料・摘芯をしても改善しない」というときは、植物活力剤を取り入れるのも効果的です。
活力剤は肥料とは異なり、土壌中の微生物を活性化させたり、根の吸収力を高めたりして植物を元気にします。特に根のダメージ回復や光合成の促進に役立ち、イチゴが本来の力を発揮できるようサポートします。
市販されているものの中には有機成分主体で安心して使えるタイプもあるため、日常のケアに組み合わせるのがおすすめです。

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まとめ

イチゴの実がつかない・甘くならない原因は、水の管理、肥料、受粉、株の手入れなど身近な要素が中心です。特に乾燥や栄養バランスの乱れは見落としがちですが、改善するだけで大きな差が出ます。

イチゴの実を付きやすく、甘くする方法
• 土の乾燥を防ぐ
• 摘芯と脇芽の整理を適切に行う
• 受粉不足には人工授粉で対応する
• 栄養と日照を整えて甘さを引き出す
これらを実践することで、家庭菜園でも甘くて立派なイチゴを収穫できます。

日々のケアを少し工夫するだけで、美味しいイチゴ作りがぐっと近づきますよ。
ぜひ試してみてくださいね。

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