インテリアとしても楽しめる?ホヤの育て方

インテリアとしても楽しめる?ホヤの育て方

2023.04.11

ホヤは、イモ科(キョウチクトウ属)に分類される観賞用の植物です。ホヤは品種が多いので、壁や天井に吊るしてインテリアとして楽しむこともできます。今回は、ホヤの育て方について詳しく見ていきましょう。

ホヤを栽培するには?

ホヤを栽培するには?

ここからはホヤを栽培するにはどうしたらよいのかについて紹介していきます。

日当たりと置き場所

屋外

春から秋まで屋外で管理できますが、夏の直射日光は刺激が強すぎて葉焼けを起こすことがあるので、30~50%の遮光が必要です。遮光率は、その土地の気候や気温によって、それぞれの環境に合わせて調整する必要があります。温度が高いほど葉焼けを起こしやすいので、環境が暑すぎる場合は、日陰に移動することをおすすめします。
飼育スペースに直射日光が当たる場合は、気温が上昇する昼間から遮光を実施する必要があります。遮光は、遮光ネットや寒冷紗などの日よけ資材を使用すると簡単です。遮光ネットや寒冷紗は、ホームセンターや園芸店、100円ショップなどで購入することができます。

屋内

耐陰性があり、室内で育てることができます。ただし、日光に当てた方が元気になるので、なるべく日光が当たる場所に置きます。室内で直射日光に当たると葉焼けを起こすので、植物の日照量を観察することが大切です。
直射日光が当たりすぎると、葉がしおれたり色落ちしたりするので、常に直射日光が当たっている場合は、日陰に移動させるとよいでしょう。また、晴れた日には外に出し、夕方には室内に戻すことで、カーテンを通した日光を与えることもできます。

置き場所

耐陰性もあるため、室内の日光が当たる場所に置くことも可能です。ただし、エアコンなどの風が直接当たると葉が傷むので、直接風が当たらない場所に移動させましょう。また、根腐れを防ぐために、土は過湿にならないように管理することが大切です。

温度

低温には弱いので、気温が低い冬場は注意が必要です。ベランダで育てている場合は、少し肌寒くなったら室内に取り込みましょう。気温が低いと成長が遅くなり、そうすることで寒さが原因で品種によっては休眠したり、植物の病気に一役買ったり、気温の下がり具合によっては植物の枯死につながることもあります。
風が強かったり、風通しが悪かったりすると寒さが増幅されるので、室内で植物を育てる場合は、場所を考慮することが大切です。

土について

ホヤは、水はけの悪い土で育てると根腐れすることがあります。そのため、なるべく水はけのよい土を使用することをおすすめします。ご自身で土をブレンドされる場合は、観葉植物用の赤玉土2:鹿沼土1の割合でブレンドし、栽培環境に応じて微調整してください。
例えば、養分結合力が必要な土は赤玉土、通気性を良くしたい土は鹿沼土の量を増やすことをおすすめします。また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質な土で覆うと、水分の維持が妨げられ、さらに腐敗しにくくなるため、コバエの発生を予防することができます。

育てる上での注意点

育てる上での注意点

ここではホヤを育てる上での注意点について解説していきます。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に

水やり

気温が高い場合

生育期間中、主に春から秋にかけては、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。これは、土壌の流出や飽和を起こさずに、根の深さが十分な水分になるように水を与えることを意味します。水が土にしみ込み、根の深さまで届くように施すことが、健全な生育には欠かせません。

気温が低い場合

ホヤは気温が下がると成長が遅くなります。その結果、水をあまり必要としなくなるので、水やりの頻度を少なくします。具体的には、土が完全に乾いてから水を与えます。
ホヤを乾燥させ、樹液の濃度を高めることで、耐寒性を高めることができます。水やりの頻度を少なくしてホヤの葉が落ちてきたら、ストレスのサインかもしれません。このときは、株の状態を点検して、それに合わせて水やりの頻度を調整することが大切です。
これ以上のストレスを防ぎ、健全な成長を促すために、土が湿っていても過湿にならないように、水やりの頻度を増やすようにしましょう。

葉水

葉水は乾燥を防ぐだけでなく、ハダニやアブラムシなどの害虫を防ぐ目的もあるので、1日1回は必ず霧吹きで葉に水をかけてあげましょう。ホヤの葉にはホコリがたまりやすいので、葉水時に濡らしたティッシュペーパーや手持ちのモップなどで拭いてあげましょう。また、枯れた葉や枯れ葉などのゴミは、健康な葉を食い荒らす害虫の温床となるので、切り取ることが大切です。

肥料

基本的に肥料は必要ありませんが、生育を早める効果があります。生育が鈍くなる冬に与えると肥料焼けを起こすことがあるので、春から秋の生育期に肥料を与えます。肥料は10日に1回、適切な濃度に薄めた液体肥料を与えるか、緩効性肥料を施します。
有機肥料は、土壌を健康にし、植物を長持ちさせるなど、多くの利点があるため、多くの園芸家が有機肥料の使用を楽しんでいます。有機肥料は通常、天然資源に由来し、利用可能な栄養素を植物が利用しやすい形に変換します。一方、化学肥料は効き目が早い反面、栄養素の含有量に限りがあり、有機肥料の代わりに化学肥料を使用すると、コハエの発生を防ぐことができます。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に

ホヤの育て方

ホヤの育て方

選び方

ホヤを購入する際には、病害虫に注意するようにしましょう。ハダニやアブラムシがついている株を買ってしまうと、後でホヤが弱ったり、最悪の場合、他の植物に付着してしまったりすることがあります。

植え付け

植え付けは、4月から7月の暖かい時期に行うのが望ましいです。7月以降に植える場合は、極端に暑い日は避けましょう。植物の葉が脱水して、極端な気温に対応できなくなる可能性があります。冬に植え付ける場合は、より包括的な水やりのスケジュールを計画してください。
植物の根が出るまで、土壌を十分に湿らせておくことが重要です。

剪定と切り戻し

同じ茎に花を咲かせるので、剪定はなるべく避け、枝は水平に誘引します。枝が伸びすぎた場合は、花の後に切り戻しましょう。ただし、切り過ぎると花が咲かない期間が長くなるので注意が必要です。花を咲かせることを第一に考えるのであれば、つるはなるべく切り詰めず、長く伸ばしたままにしておきます。
ただし、1年間育成せずに放置していた場合は、刈り込みが必須です。パッションフラワーは生育が不規則なので、春先に整枝を行い、各茎に強い側枝を伸ばすのに十分な時間を確保する必要があります。古いつるを放置しておくと、徐々に衰退し、花も少なくなる可能性があるので、積極的に更新剪定を行うことが大切です。

植え替えと鉢替え

ホヤは植え替えをしないと、鉢が根でいっぱいになり、根詰まりを起こします。そのため、環境にもよりますが、2~3年に一度は大きめの鉢に植え替えることが必要です。一般的なおすすめ方法として、大きめの浅い鉢に水はけのよい土で植え替えると、植物が自由に成長することができます。
水はけをよくし、水の停滞を防ぐため、植え替えの前に必ず鉢底石を敷いてください。一般的に、植え替えの時期は4月から7月が最適な生育になります。

夏越し

屋外の場合は、猛暑日には日陰に移動させましょう。30%から50%の日陰は、葉焼けを防ぎ、夏の暑さの中で植物全体の健康を守るのに有効です。水やりは、土の表面が乾いている夕方から夜にかけてたっぷりと行い、水がまんべんなく吸収されるようにします。
肥料は活力剤を1000倍に薄め、緩効性肥料や化成肥料を加え、2~3日に一度、水やりすると夏バテ防止になります。忘れてはならないのは、肥料を与えすぎないことです。土中の栄養分が多すぎると、植物の正常な成長・発育を妨げ、葉が黄色くなるなどの中毒症状が出ることがあります。

冬越し

気温が低いと生育が悪くなるので、水やりは土が完全に乾いてからにしましょう。霜が降りると枯れてしまうので、肌寒くなったら室内に取り込むか、温室内でファンヒーターなどを使って保温することが大切です。暖房器具は、布や可燃物に近づけない、定期的に点検する、子供やペットを近づけないなど、安全に使用しないと危険な場合があるので、十分な注意が必要です。
また、緊急時にファンヒーターのスイッチを素早く切ることができるよう、継続的な監視も重要な安全対策です。

天然植物活力液HB-101

まとめ

まとめ

今回は、ホヤという観葉植物をご紹介しました。ホヤは、サクラランとも呼ばれるホヤ・カルノーサや、ハート型の肉厚な葉がかわいらしいホヤ・カーリーなど、葉だけでなく花も楽しめる品種がほとんどです。つる性植物なので、吊るして飾れるので、インテリアとしても最適です。乾燥に強く、十分な日照と限られた水やりで育つため、初心者でも育てやすい植物です。
特にガーデニングを始めたばかりの方に、ぜひホヤの植物を育ててみてください。

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